楽しいコト大好き♪
パリジャンです。
Wii用ゲームソフト「FRAGILE ~さよなら月の廃墟~」。
今回はこちらのタイトルをクリアしました!!
すこし先の未来。そこは人類が滅び、廃墟になってしまった世界。
暗い地下駅、古びた商店街。月夜に照らされる遊園地。
それでもすこしだけ残されている”生き残っている者たち”の気配。
迫りくる”怪異”と闘いながら、いろいろな出逢いを重ねながら。
少年の成長と世界崩壊のナゾを見守る 廃墟探索型RPGとなっています。
この設定に一目惚れしてワクワクしながらプレイしちゃいました♪
それでは作品のレビューへ、れっつごー☆
発売 | バンダイナムコゲームス |
ゲームジャンル | 廃墟探索RPG |
プレイ環境 | WiiU(Wii互換機能) |
開発 | ナムコ&トライクレッシェンド |
プレイ時間 | ストーリー:17時間 |
記事内の画像にはゲーム画面キャプチャ・関連商品を使用させていただいております。
好きなところ
公式PV
ちょっぴりのなつかしさを感じる 退廃的な世界観。
このゲームの舞台は「今からすこし先、人類がいなくなってしまった未来」です。
主人公のセトくんが旅するこの世界はどこか”昭和レトロ”な雰囲気が残っていて、そこがなんとも素晴らしい!
かつての賑わいが感じられる商店街や、緑に浸食された廃ホテル。
月夜に照らされた遊園地に 人々がいたことを感じさせる共同溝。
イベントやバトルシーン以外はとくにBGMがありません。
聞こえてくるのは木々のざわめきや風の音、虫の声。そしてセトくんの靴の音。
「廃墟探索RPG」というだけあって、雰囲気作りはとってもイイ感じ。
造りこまれた廃墟たちを眺めながら旅をするのは格別な体験でした♪
滅びの美学。儚さ故の美しさ。
ちょっぴり寂しくて切ない。
そんな雰囲気がたっぷりです!
出会いで成長していく主人公の心理描写。
今作は舞台が「人類が滅びた世界」ということもあり、登場人物自体は少なめです。
それでも、旅する中でセトくんはいくつかの出逢いを経験します。
おしゃべりなロボットやちょっとイジワルな男の子、世界滅亡の謎を知っている少女。
そして冒頭で出会った不思議な女の子。
「だれかと触れあい、気持ちをかわす嬉しさ」と「その時間は永遠ではないからこそ尊い」こと。
このふたつを 登場人物たちとの交流のなかでセトくんは時に涙をながすほどに傷つきながらも受け止め、知っていく。
セリフ自体も素敵なんだけれども、それ以上に セリフの行間を読み、人物の気持ちを想像してみる。
そういった物語の描き方がぼくにとってはドンピシャでした♪
ぼくのお気に入りはやっぱり”PFちゃん”!
おしゃべり好きで可愛いリュック型の情報端末です。
彼女との別れのシーンはボロ泣きしました(笑)
“終末の日”を迎える人たちのショートストーリー。
セトくんの冒険を彩る要素として、このゲームには”ショートストーリー”が散りばめられています。
終末の日が来ることを知った 世界滅亡直前の人類たち。
彼らの想いがそれぞれの”記憶”として語られるんだけれども、そのどれもがとっても心にのこる話でした。
廃墟の探索中に手に入るいくつものアイテムたちに刻まれた”いろいろな記憶”。
- 息子夫婦と新郎の父。3人だけの結婚式を挙げる家族。
- じぶんの生きた証を残そうとする少女。
- ケンカ別れした友人への想いを綴る学者。
最期のときを迎えることになったかつての持ち主たちの想いが垣間見えます。
一般公募や著名作家さんが書き下ろしたさまざまなストーリーたちを、サウンドノベル式に読み上げてくれます。
失意のなかで終わりを迎える人。死を受け入れていつもどおり過ごす人。
人類が滅びた真相を知ってから見返すと、どれもこれもトンでもなくセツなくなっちゃいます。
ぼくならどんな風にその時を過ごすかな。。 と、ちょっぴりおセンチな気持ちになっちゃいました。
なかにはそのまま絵本にできそうな素敵なお話も!
ぼくのお気に入りは”路上のギター弾きと少女”です。
ここがちょっぴり。。
雰囲気にミスマッチなバトル要素。
今作は「廃墟探索RPG」というジャンルです。
旅をしていくなかで”怪異”とバトルをすることもあるんだけれども、戦闘システムにちょっと難ありかなぁ。
鉄パイプや箒などの”近接武器”。
弓やボウガンなどの”遠距離武器”。
いろいろな武器があるんだけれども、基本的にはAボタンを連打するだけ。
タイミングよく押すとコンボになるんだけれども単調さを感じさせる作りです。
防御や回避があるワケでもないのでゲーム慣れしてるユーザーにはちょっと退屈さを感じさせちゃうかも?
また「敵を倒せちゃう」こと自体が、ゲームの雰囲気にミスマッチなんじゃないかなぁ。
静かで美しく、ちょっぴり悲しい世界感が大きな魅力のこのゲーム。
勇ましくバッタバッタと怪異をなぎ倒すRPG!とするよりも
アイテムを駆使して見つからないように探索するアドベンチャーとした方が
より作品としての味わいが引き立ったんじゃないかなと思います。
不自由さを感じるカメラアングル。
カメラのアングル操作も不便さを感じたポイントの1つです。
今作はWiiリモコンを懐中電灯に見立てて攻略する。というアイデアはとってもイイ感じ。
ライトの光が進行方向になるように、セトくんの後ろにカメラが自動移動してくれます。
だけれども、
- 狭い通路で振り向こうとすると、カメラが後ろに入り込めずグルグル大回転する。
- アングルが真後ろなので敵との距離感が掴みづらい。
といった点が気になっちゃいました。
敵にロックオンできるようにしたり、カメラをすこし斜め上からの見降ろし視点にできたりすると操作性がグッと良くなったんじゃないかな?
アイデア自体はとっても面白いものなので、もったいない…。と感じちゃったなぁ。
アイテム管理のむずかしさ。
武器や回復薬、懐中電灯に記憶アイテム。
それぞれのアイテムはパズルのピースのような形になっていて、それを荷物として持ち運ぶシステムとなっています。
敵にあわせて戦いやすい武器が違うから、たくさん持ち運びたいけどそれじゃあアイテムが拾えない。
そのうえ、武器自体は”ランダムで壊れる”要素があるので予備も持って行かなきゃいけない。
セーブポイントを兼ねている焚火で不要なものはカバンに詰め替えられるんだけれども、
ここでしか出し入れできないので序盤からラストまでアイテム欄に余裕が出ることがなかったなぁ…。
せめて同じアイテムはスタック式になっていればだいぶ快適になったんじゃないかな?
まとめ
今作はゲーム性の部分ではちょっと粗削りを感じさせるところがあります。
ストーリーもすべてのナゾが明かされるワケではないので「う~ん こういうこと、、であってる??」となってしまう部分もたしかにある。
だけれども 雰囲気や主題歌に世界観、登場人物たちのセリフ、セトくんのモノローグ。
そういった要素がこのゲームの最高にして最大の魅力!
いわゆる雰囲気ゲーの部類なんだけれども、発売時期の時代背景的に
なにかRPGなりのゲーム要素を入れないと企画が通らないとかあったのかな?
人を選ぶ作品であるのは間違いない。けれども、ぼくは大好きなタイトルです。
好きな人の心にはきっと残りつづける。
そんなステキな作品でした!
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